脊椎センターの紹介

当院脊椎センターは、内視鏡やナビゲーションシステムなどを用いて患者様への負担を最大限に軽減させた最小侵襲治療を実施しております。安全で正確な治療方法により、入院も短期間で手術翌日からリハビリテーションを開始致します。当院脊椎外科で扱う疾患は、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症・腰椎分離症、頚椎椎間板ヘルニアや頚椎症性脊髄症、後縦靭帯骨化症や黄色靭帯骨化症、成人の脊柱変形(腰曲がりやそれに伴う姿勢や歩行容姿の不良、逆流性食道炎など)、脊椎圧迫骨折やそれに伴う遅発性脊髄症(偽関節)、脊髄腫瘍、関節リウマチに伴う脊椎疾患(環軸椎亜脱臼など)、透析性脊椎症、化膿性脊椎炎などあらゆる脊椎・脊髄疾患に対応しています。
脊椎外科の医師紹介
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主な症状と治療
脊柱管狭窄症

神経の通る脊柱管が狭くなる病気で、神経が圧迫されて腰痛や下肢痛、下肢のしびれなどの症状が出てきます。なかでも歩行により下肢の痛みやしびれ、脱力が出現し歩行困難となり、しばらく休息すると症状が減弱し歩行可能となる間歇性跛行(かんけつせいはこう)が特徴です。
診断には、MRI検査が最も有効で軽症の場合は、薬物療法、温熱療法、ブロック療法、装具療法などの保存的治療を行い、症状が進行する場合は手術適応となります。
手術は、約2㎝の皮膚切開で筋肉切開は行わず、骨の一部と厚くなった靭帯を切除し、神経の圧迫を取り除きます。
当院では、手術用顕微鏡と内視鏡を使用する2種類の手術を行っており、患者さんに合った方法を選択し入院期間は7~10日です。

椎間板ヘルニア

椎間板が変性し衝撃が加わるとはみ出て神経を圧迫し、下肢の痛みを伴った腰痛が出現します。また、下肢の筋力低下、知覚障害、しびれを伴うことが多くみられます。診断はMRI検査が最も有効です。
80%以上は保存的治療により自然治癒し、安静、薬物療法、牽引療法、筋力訓練、装具療法などがあります。痛みが強い場合はブロック療法を併用しながら、痛みをコントロールしますがコントロールできない場合は手術が選択されます。
当院では患者さんへの負担が少ない傷が小さい、いわゆる低侵襲手術を行っています。手術用顕微鏡を用いる手術と内視鏡を用いる手術の2種類があります。内視鏡下腰椎椎間板ヘルニア摘出術は、約2cmの皮膚切開で筋肉を切開せず円筒型の筒を挿入し、その内部に内視鏡を固定してテレビ画面で確認しながらヘルニアを摘出する方法で術後7~10日で退院となります。

辷り症

腰椎すべり症は、分離すべり症と変性すべり症があります。分離すべり症は腰椎の分離があり骨の連続性が失われ腰椎が前方にすべった状態で、第5腰椎に多くみられます。変性すべり症は分離を伴わないすべり症で第4腰椎に多く、中年以上の女性に多くみられます。症状はすべりにより脊柱管が狭くなるため、腰痛、下肢痛、下肢しびれ、間欠性跛行、排尿障害などがみられます。
コルセット装着、温熱療法、薬物療法、神経ブロックなどの保存的治療が原則ですが、症状が進行する場合や排尿障害が出現した場合は手術の適応となります。
手術は、顕微鏡あるいは内視鏡による除圧術、腰椎固定術、除圧術と固定術の併用などの方法があります。当院では傷を大きくしない除圧、固定術を行っております。

その他の対象疾患
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脊椎外科の手術実績
術式(2022年実績) | 合計 |
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腰椎前方後方同時固定術(OLIF) | 61 |
低侵襲腰椎後方椎体固定術(TLIF) | 87 |
頸椎手術 | 40 |
腰椎内視鏡下椎弓切除術(MEL) | 28 |
腰椎内視鏡下椎間板摘出術(MED) | 76 |
低侵襲椎体形成術(BKP) | 62 |
その他 | 102 |