臨床検査科のご紹介
安心して診療・手術を受けていただけるよう、迅速に正確な検査データをお届けします。
臨床検査科では、患者さんから採取した血液や尿、便等の検査を行う検体検査と患者さんご自身を直接検査する生理学的検査を行い、診断や治療のサポートをしています。
輸血検査は、24時間365日オンコール体制をとり、安全な輸血が実施できるよう、努めています。
臨床検査科の概要
臨床検査科の基本方針

- 患者さんに正しい診療を受けていただけるよう、速やかに正確なデータを提供する。また、救急病院の機能として、緊急時にも迅速に対応する。
- 感染管理・事故管理に努め、患者さんとスタッフの安全確保に尽力する。
- 適正な輸血検査と正確な判定を行い、正しい血液製剤の保管を行うことにより、安全な輸血を提供する。
- 最新の情報を収集し、新しい技術を身につけ、向上し、医師をサポートする。
臨床検査技師 | 常勤3名、非常勤2名 |
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検体検査
生化学検査:生化学自動分析装置(BECKMANCOULTER AU480)

肝機能・T-Bil・AST・ALT・LDH・γ-GTP・ALP・TP・ALB・D-Bil・Ch-E
腎機能・BUN・Crea・UA
電解質・Na・K・Cl
脂質・HDL-C・LDL-C・TG
その他・CPK・AMY・尿AMY・GLU・HbA1c・CRP・Ca・Fe
これらの項目を30~40分で報告いたします。
血液検査:血球計数器(SYSMEX XN-550)

白血球数、赤血球数、ヘモグロビン量、血小板数などを調べます。
白血球数:体内に炎症性疾患がないかどうか、白血病などの血液疾患がないかどうかを調べます。
赤血球数:ヘモグロビン量:貧血の有無を調べます。
血小板数:出血傾向と止血機能を調べます。
血液像:血液中の細胞の形態を観察します。
血液ガス検査:血液ガス分析装置(RADIOMETER ABL9)

動脈血中に含まれる酸素や二酸化炭素、あるいはpHを測定し、呼吸(ガス交換)や体内の酸・塩基平衡を調べます。
輸血検査
輸血は不足している血液成分を補う治療法です。血液を臓器としてみれば、臓器移植の一種といえます。 臨床検査科では、患者さんに安全な輸血を受けていただけるように、24時間365日オンコール体制で輸血検査を行っています。 また予め貯血しておいた自分自身の血液を輸血する、自己血輸血も行っています。
検査項目:ABO血液型・Rh(O)血液型・交差適合試験・抗体スクリーニング
輸血検査
感染症(HBVAg)・尿一般・沈渣・インフルエンザ・便潜
生理学的検査
心電計(日本光電 ECG-2320) | 3台 |
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スパイロメーター(日本光電 MICROSPIRO HI-302U) | 1台 |
超音波診断装置(TOSHIBA Xario100) | 2台 |
血圧脈波計(omron HBP-8000) | 1台 |
神経伝導速度計(mediracer) | 1台 |
心電図

心臓の動きや形態を調べます。狭心症や心筋梗塞、不整脈等がわかります。
検査時間 約5分
呼吸機能検査

思い切り息を吸って全て吐き出したときの全呼吸量(肺活量)や、一秒間で最大吐き出せる量の全体量に対する比率(一秒率)などを測ります。
肺気量、間質性肺炎、気管支喘息などがわかります。
検査時間 約5分~10分
血圧脈波

四肢の血圧と脈波等を測定することにより動脈硬化性疾患の指標となり、動脈硬化の進展を推察できます。
検査時間 約5分~10分
神経伝達速度検査

神経に電気刺激を与え異常が無いかを確認します。主に末梢神経疾患、脊髄疾患等を対象に行う検査です。
検査時間 約60分
★現在、外部の医療機関からの検査対応は致しておりません。
超音波検査
心エコー

心エコー検査では、心臓の大きさ、動き、心臓の筋肉や弁の状態、血液の流れなどを観察し、ポンプが正常に働いているかどうかを判定します。
検査時間 約30分
下肢静脈エコー
下肢静脈エコー検査では、足の付け根から踵までの静脈に血の塊が無いかを確認します。
検査時間 約30分