増加する消化器内視鏡検査に対応するため、平成21年1月に内視鏡センターを立ち上げました。以前の内視鏡室に比べてスペースに広くなったことで、余裕のある内視鏡検査や処置が出来るようになり、吐下血等に対する緊急内視鏡検査も受け入れやすくなりました。検査後のリカバリールームや大腸内視鏡検査の前処置等に工夫を図り、検査を受けられた方には好評を得ております。

内視鏡検査数や症例が増加し、スタッフが充実したことから、平成20年12月には日本消化器内視鏡学会指導施設、平成21年1月には日本消化器病学会認定施設となりました。内視鏡センターのスタッフの教育・指導を行い、消化器内視鏡技師を現在4名有しております。スタッフの知識や経験の充実は、検査や処置の安全に結びつき、高度な手技が行える環境が整ったと自負しております。
更には平成23年2月に、高画質画像を得るための数々の機能をはじめ、内視鏡画像の視認性を向上させる分光画像処理機能「FICE」を標準搭載したフルデジタル電子内視鏡システムAdvanciaHDを購入し、リクエストの多かった最新鋭の経鼻内視鏡検査を始めます。CO₂送気装置による、より安楽な内視鏡検査を目指します。
また、大阪府で13番目(平成23年1月現在)となるカプセル内視鏡検査を導入します。
主な内視鏡検査・治療の紹介
上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)
内視鏡を口から挿入し(経鼻内視鏡の場合は鼻の穴から)、食道、胃、十二指腸を観察し、炎症や潰瘍、腫瘍(ポリープや癌など)等の病変をみつけます。必要に応じて病変の一部分を採取して生検という精密検査も行います。大きなポリープや内視鏡的に切除可能な早期癌を内視鏡的に切除します。吐血や下血の止血目的で検査を行った場合は、出血源に対して止血術を行います。最近では高齢化に伴い、経口摂取が困難な方に内視鏡的胃瘻造設術(PEG)を行うことも増えてきました。
下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)
肛門から内視鏡を挿入し、大腸(直腸、S錠結腸、下行結腸、横行結腸、上行結腸、盲腸)と小腸の一部(回腸末端)を観察し、炎症や潰瘍、腫瘍(ポリープや癌など)等の病変をみつけます。必要に応じて、胃カメラと同様に生検を行い、大きなポリープや内視鏡的に切除可能な早期癌は内視鏡的に切除します。
内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査(ERCP)
特殊な内視鏡を十二指腸まで挿入し、カテーテル(細いチューブ)で胆管もしくは膵管に造影剤を注入し、レントゲン撮影し病気を診断します。特殊な検査ですが、胆管癌、胆のう癌、膵臓癌などの診断には必要なことが多く、総胆管結石の診断や治療にも有用です。
カプセル内視鏡検査(小腸内視鏡)
現在、カプセル内視鏡検査は従来の内視鏡検査に比べて身体的な負担を大幅に軽減します。
最近まで十分に観察できなかった小腸を調べることが出来ます。(本邦では「原因不明の消化管出血」にのみ、保険適応となっています。)
尚、海外では食道用や大腸用のカプセル内視鏡が開発されており、日本での実用化が待たれます。







